新しい生活様式に安心をプラスする
飲食店の抗ウイルス・抗菌対策

コロナ禍。少しずつ日常を取り戻しならかも、人々はマスクが手放せない生活になり、事業者は、お客様はもちろん、従業員の安全のため、様々な感染症対策を迫られています。 大手宿泊予約サイトが全宿泊施設の情報に新型コロナ対策を掲示することを発表したことを皮切りに、飲食の情報サイトでも新型コロナ対策を掲示するスペースを設ける動きが進んでいます。 消費者のコロナ対策への期待値が高まり続ける中、事業者はどこまでの対策をすれば良いか、手探りの状態です。 そこで、企業経営者の関心の高い、新型コロナウイルス対策について、抗ウイルス・抗菌コーティングの施工を行う企業に話を伺いました。

2020年12月15日発行『日中商報』掲載記事より転載

— まず、芸能人である千原さんが事業に関わることになったきっかけを教えてください

千原 年初は、みんな、こんなに大変な時代になるなんて思ってなかったですよね。でも、漫画やアニメの世界だと思っていたパンデミックが現実になってしまった。そんな中、幼稚園の子供たちが、いつもマスク姿でいるので友達の顔を知らない、という切ない話を聞いたんです。自分にはなんにもできないけど、なんとかする方法はないのかと考えていました。

ちょうどそのタイミングで、株式会社三和(以下三和)さんから友人に事業拡大のお手伝いのお話があり、すぐ一緒に商品の説明を聞きに行きました。事前にいただいた資料を見ると、三和さんが開発された溶剤の性能がとんでもなく高いので、正直、怪しい会社なんじゃないかという気持ちもありました(笑)。

そら、そうでしょう(笑)、効果が10年近く持つんですよ、にわかには信じられませんでした。それで、何度も会社のある沼津に通って話をさせていただきました。納得がいくまで質問させていただいて、デモや実際の施工の様子も見せていただきました。

— 三和さんはタレントさんが関わることに戸惑いはありませんでしたか?

大木 テレビに出てる人が突然、打ち合わせに現れてびっくりしましたよ! アフリカに行かれるあの人気番組は毎回観ていて、大大ファンでしたし。ただ、こちらも、大切な事業ですから、最初は、どこまで本気なのか見定めている部分もありましたね(笑)。しかし、世の中の感染症対策のことを真剣に考えながら、ちゃんと商売のことも考えている。感心しました。

そして、コロナ禍で劇場やイベントが休止や中止になって苦労している後輩たちの雇用の受け皿としても事業を考えているという話を聞いて、感銘を受け、我々も責任を持ってサポートさせていただく体制を構築させていただきました。

— あたらめて取り扱われている商品について教えてください

千原 現在、取り扱いさせていただいているのは、壁や天井、カーテンなどに施工する空気触媒『サンテクガード®︎』と、床に施工するフロアコーティング剤『プラチナプレミアムコート®︎』です。いずれも高い抗ウイルス・抗菌効果のある高機能な溶剤です。

— 今、巷には様々な施工がありますが、サンテクガード®︎の特徴はどういったものになりますか

千原 JIS規格の特定医療用途試験を始め、様々な公的機関のテストをクリアしています。黄色ブドウ球菌、肺炎かん菌、メチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)、インフルエンザウイルス、ノロウイルスに対する高い抗ウイルス・抗菌効果が公の試験で確認されています。また、施工が簡単で効果が持続することも特徴ですね。空気触媒施工は溶剤を壁に噴霧するだけなので、家具の片付けなど、施工前に準備がほとんど必要ありません。そして、他社さんのように効果の持続が数ヶ月や1年ではなく、年単位で持続しますので、ランニングコストが抑えられます。

大木 当社では10年ほど前からのこの事業を行っています。コロナが話題になり始めた頃、7年ほど前に施工させていただいたお客様からお問い合わせがあり、現況を確認させていただいたところ、効果の持続が確認できました(注)。もちろん、お客様の使用状況や環境にもよりますので、全てのお客様が同じような結果になるとは限らないと思いますが、長期の持続は実証されています。

(注:通常、訪問して検証するサービスは行っていません)

— どのような業界で採用されているのでしょうか?

大木 大手小売店さんや公共交通機関(駅)、病院、介護施設、学校、保育園、飲食店や店舗や会社など幅広い業界で採用いただいています。

— 小規模な飲食店にとって、施工代は少々負担がある気がしますが、飲食業界の関心はいかがですか?

千原 耳が痛い。。。それなりの材料を使っている高機能な溶剤なので、この価格はしょうがないんですよね。ランニングコストで考えると他社と比べるとむしろ安上がりなんですけど。私自身も飲食店を経営していましたから分かるんですが、飲食店は元々、清潔にすることが当たり前の業界ですから、感染症対策への関心は高いです。でも、先行きが不透明な中、感染症対策だけにコストがかけられないのが現状だと思います。政府や自治体の補助金をうまく活用して、多くのお店がお客さんに安心して来店してもらえるようになるといいですね。

— これほどコロナへの関心が高まるとお客様はお店側に感染症対策を求めますよね?

千原 そうですね。実は当社で消費者アンケートをとってみたところ、感染症対策の掲示で安心するとの回答した方が86.2%、中でも対策を求める場所として「飲食店」をあげる方が48.2%でトップでした。想像していたより、ユーザーさんの目はずっとシビアでした。もちろん、無菌室みたいな対応をするのは現実的だとは思いません。ただ、安心を提供することは事業者側の責任になってきているのは明確です。

— 感染症対策はどのようになっていくと考えますか?

千原 世界的に有名な宿泊予約サイトがコロナ対策を掲載するようになりました。「GO TO eat」に合わせて飲食店も同様の情報の掲載をするようになりました。これからは間違いなく、その対策の中身が問われるようになってきます。我々はサンテクガード®︎を施工した施設に『施工済み』を掲示するステッカーやpopをご提供をしています。また、施工済みのお店や施設をウェブサイト上のマップに表示できる仕組みも構築しました。

大木 私も感染症対策を「した/してない」ではなく、どのような対策をしているかが問われる時代になると思います。どのような溶剤を使用してどのような施工をしたのかが問われるので、自社の製品の強みをしっかりアピールしていきます。メーカーとしては改めて気が引き締まる思いです。

— 答えにくいかもしれませんが、最後に業者を選ぶ際のポイントはありますか?

千原 見積もり依頼をいただくお客様から最近よく聞くのは「やらないと危ないぞ」みたいな言葉で勧める業者さん。気持ちはわかりますが、不安を煽って営業するのは業界としてもよくないと考えています。先日、厚生労働省が業界の広告の方法に規制を入れることを発表しました。玉石混合は消費者のためにならないので、「コロナに効く」「やらないと危ない」みたいな宣伝をする業者の規制には賛成です。どの会社でもいいので、価格ではなくしっかりと性能を見極めて選んで欲しいですね。

大木 我々は溶剤の実力を見ていただきたいです。その点では、先日、公共交通機関に採用されたことは大きいです。6社のコンペ(試験)で実力を発揮しての採用決定でした。もちろん、使用状況によって持続力は異なります。例えば、毎日何万人もの人が触れる手摺りと介護施設の手摺では条件が異なりますので。

当社の商品の性能には絶対の自信を持っていますが、持続期間などについては環境に応じた真摯な説明をさせていただいています。感染症対策は決して安いコストではないので、しっかり調べて見極めていただきたいです。

実は現在、当社商品の新型コロナウイルスに対する抗ウイルス試験を行っています。検査機関の混雑で、想定よりもかなり時間がかかっていますが、皆様の安心のために必ず結果を出したいと思います。楽しみにしていて下さい。

— 本日はありがとうございました

大木彬プロフィール

株式会社三和 代表取締役

大木 彬

( Akira Oki )

1967年大木商会として東京都大田区にビルメンテナンス業を開業(現日昭ビルメンテナンス株式会社:東京都品川区)。
1985年東京セントラル貿易株式会社を設立。宝石の輸入、加工、卸を開業。後に直営店であるプラザプリモをチェーン展開する。
1992年日昭ビルメンテナンスの開発部を分社化し株式会社三和を設立。2009年より、床コーティング剤・プラチナプレミアムコートの開発を開始し、2016年に抗菌塗料製造方法特許を取得する。翌年には空気触媒のサンテクガードの抗菌触媒製造方法等特許も取得。上記以外にも塗料の速乾性塗料製造方法等特許、遮熱性塗料特許、NETIS登録など多数の特許を所有している。

千原プロフィール

株式会社ベンジャミン 取締役会長

千原 靖史

( Seiji Chihara )

芸人・お笑いタレントであり実業家。吉本興業所属のお笑いコンビ「千原兄弟」のツッコミを担当。朝日放送テレビ制作『世界の村で発見!こんなところに日本人』の人気コーナー『千原せいじがアフリカ54ヵ国に住む日本人全員に会いに行きます!』ではアフリカ大陸の32か国に訪問。2020年新型コロナウイルスの克服に貢献したいとの思いから、株式会社ベンジャミンを設立し取締役に就任。高い知名度と幅広いネットワークを生かし、抗ウイルス抗菌事業の営業を担当している。