インド変異ウイルス拡大、スクリーニング検査 始める医療機関も

NHKニュースによると、政府は、感染力が強いと指摘される変異した新型コロナウイルスが広がっているインドやネパールからの入国者に対し、出国前の72時間以内にPCR検査を受け、陰性であることを示す書類の提示を求めた上、入国から14日間、自宅などに待機してもらうよう求める対応を取ってきた。今月1日からはインドからの入国者に空港検疫で陰性でも3日間、宿泊施設にとどまってもらう対策を始めたが、空港検疫のタイミングで陽性にならず、数日たってから陽性になり、すり抜けているケースもあると見られている。
そのため、インドとネパールからの入国者について、今月10日からは空港検疫で陰性でも6日間、宿泊施設にとどまってもらうなどの対策がとられている。

インドで広がる変異した新型コロナウイルスは、日本国内で広がっている変異ウイルスより感染力が強いとされ、厚生労働省の専門家会合のメンバーで、国際医療福祉大学の和田耕治 教授は「飛まつに含まれるウイルス量が増加し、ウイルスがこれまでより広がりやすくなっている可能性がある」と指摘。

都内の一部の医療機関では、患者の中にインドの変異ウイルスに感染した人がいないかを調べるスクリーニング検査を開始。

国内のワクチン接種には時間がかかっており、変異ウイルスの感染の拡大に対して個人はもちろん、社会全体での感染対策が必要です。

NHKニュース 『空港検疫で陽性率が大幅に上昇 専門家「水際対策強化を」』